さること一か月ほど前、宅内のワイヤレス設備を整備しておりました。
旧世代なAironet 2700をそろそろ引退させて、ArubaのInstant APでメッシュを組んでやろうと思っていた時のお話。
結論を先に
Ciscoの2960SをPoE+のスイッチとして利用していました。
APはArubaの315を利用していました。
なにも考えずに線をつないだところ、なぜかしらPoE(15W)でしか給電してくれない様子。Aruba側に特殊な設定も入っておらず、C2960SもデフォルトのPoE設定(power inline auto)で給電していた。
結論から言うと、どうやらCiscoのCatalyst 2960はCDPもしくはLLDPで相手とネゴシエーションしないとPoE以上の給電をしてくれない様子。
Switch(Config)#lldp run
これをしたらPoE以上の給電をしてくれるようになりました。めでたしめでたし。
もうちょっと調べてみた。
とりあえずざっくりと知りたかったのでChatGPTに聞いてみることにしました。
質問 CiscoのC2960のPoE+対応モデルとArubaのAPを組み合わせたところ、PoEでしか給電してくれないという事象が発生しました。どうやらこれにはLLDPがかかわっているらしく、LLDP runしたらPoE+を給電してくれた。どうやらLLDP-MEDというものがあるらしいのですが、それについて解説してほしいです。
はい、その事象は PoE+(IEEE 802.3at)とLLDP-MED(Link Layer Discovery Protocol – Media Endpoint Discovery) が関係する、よくある現象です。以下でわかりやすく解説します。
✅ まず結論から: LLDP-MEDは、PoE給電を「より賢く・柔軟に」するための通信プロトコルです。 特に、Arubaなど一部のAPは、LLDP-MEDによって「必要な給電量(ワット数)」をスイッチに通知して、PoE+(30W)給電を有効にする設計になっています。
つまり、LLDPが有効になっていないと、PoE+にならず、PoE(15.4W)しか給電されない場合があるのです。
なるほど、CiscoスイッチとCisco AP(aironet)ならお互いにデフォルトでCDPが走っているけれども、異ベンダーだとCDPが使えないから手動でLLDPを走らせてあげないといけないみたい。また一つ賢くなったね。